ドキュメンタリー映画『人間爆弾「桜花」-特攻を命じた兵士の遺言-』予告編

ドキュメンタリー映画『人間爆弾「桜花」-特攻を命じた兵士の遺言-』
8月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:澤田正道

-story-
林冨士夫は、人間爆弾「桜花」の第一志願兵であった。部隊名は、神風桜花特別攻撃隊神雷部隊。
当時22歳の海軍大尉であった彼は、上の士官から出撃隊員を選ぶよう命じられ、その先には「死」しかない十死零生の特攻へ隊員を選出し、その名を黒板に書いていった。多くの同志たちを死へ送り出すという究極の不条理の中、自分の出撃を待たずして、戦争は終わりを迎えた。敗戦の混乱、激動の時代の中で、彼はあの時代に向き合い続けること、凝縮された神雷部隊での1年半の記憶を語り継ぐことを自身に課していく。
そんな中、天皇に対し「特攻に散った若者たちへ、一言でも謝罪、感謝の発言がなかったことは、非常に残念なことと思いました。その一言くらい言われるのが、人間天皇という事になるのではないか」と無念の思いを吐露するのだった――。

監督は、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した深田晃司監督作『淵に立つ』、河瀬直美監督作『あん』『2つ目の窓』、黒沢清監督作『岸辺の旅』、今村昌平監督作『カンゾー先生』などをプロデュースした澤田正道。今作が初監督作となり、第67回ロカルノ国際映画祭の新人監督賞スペシャル・メンションに輝いた。30年以上フランスに住み、日本を俯瞰的に見つめてきた澤田が、日本人としての死生観、そして戦争という記憶を、林冨士夫との対話の中で静かに描き出す。既に肉体的な限界を迎えつつあった林氏から、澤田に許された時間は8日間。カメラは林氏のみを捉え、その息遣い、その沈黙から、彼の背負ってきた記憶を映し出していく。
本作は、亡き特攻隊員に語りかける林冨士夫の遺言ともいうべき、鎮魂のドキュメンタリーである。戦後71年を迎え、その沈黙と記憶が私達の心に刻みこまれる。

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